【1967年 アメリカ映画 監督アーサー・ペン/第40回アカデミー賞では助演女優賞(エステル・パーソンズ)と撮影賞受賞】
映画史に残るラストシーンが鮮烈なアメリカンニューシネマの傑作。
1930年代の大恐慌時代に実在した銀行強盗カップル、ボニー・パーカーとクライド・バロウの破滅的なストーリーです。
ラストシーンは数カットの映像で「静と動」、二人のアイコンタクトで「愛と死」を見事なカメラワークで表現しています。
息を飲むシーンと共に時が過ぎても鑑賞者の記憶に残ります。
↑ボニー役のフェイ・ダナウェイはダークヒロインですが、ファッションも含めて格段にカッコいい!
🎥Bonnie and Clyde / 俺たちに明日はない (Foggy Mountain Breakdown)
この映画の挿入曲で初めてBanjoの音を聞きました。
主に1930年代のフォードV8が砂埃を巻き上げ、ボニーとクライドを乗せて逃走するシーンで使われていました。(実際のボニーとクライドが逃走に使用していた車)
↓マシンガンでハチの巣になった実物車がネバダ州プリムのカジノに現存します
その曲が「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」(Foggy Mountain Breakdown)
1949年にアールスクラックス(Earl Scruggs)が作曲した著名なブルーグラスの楽曲で、演奏は、Flatt & Scruggs & the Foggy Mountain Boys
♬Lester Flatt and Earl Scruggs – Foggy Mountain Breakdown (Original 1949)
この曲は、アール・スクラックススタイルとよばれる5弦バンジョー演奏の代表曲で、ブルーグラス音楽(インストゥルメンタル=instrumental)の象徴的な楽曲として、ブルーグラス音楽の発展に大きな影響を与え、その3フィンガー奏法と共に、今なお多くのミュージシャンによってカバーされています。
↓♬往年のバンジョー奏者オールスターズの演奏
♬Earl Scruggs “Foggy Mountain Breakdown” with JD Crowe Bill Emerson Sonny Osborne and More
↓ニッティー・グリッティー・ダート・バンド:永遠の絆(Nitty Gritty Dirt Band)より
♬Foggy Mountain Breakdown
↓バンジョー奏者のバイブル